
ジブリパークには、ディズニーランドのような絶叫アトラクションはありません。BGMも流れません。それでも、訪れた人の多くが「時間が足りなかった」と口にします。
理由は単純です。ジブリパークは5つのエリアに分かれた広大な公園を、実際に歩いて巡る体験だから。この記事では、各エリアの見どころと、後悔しないための楽しみ方を紹介します。
青春の丘:『耳をすませば』の世界に迷い込む
小高い丘の上にある「青春の丘」は、映画『耳をすませば』の雰囲気をまとったエリアです。
赤い屋根の洋館「地球屋」は、劇中で主人公が訪れるアンティークショップがそのまま再現されています。中には振り子時計やオルゴールが時折動き出し、思わず足を止めてしまう仕掛けがあちこちに。
隣接する「猫の事務所」は『猫の恩返し』に登場する建物で、猫サイズにデフォルメされた事務所が実物として建てられています。ポストの中を覗くと何かが隠れていたり、アンティークショップの奥にバイオリン工房があったり——細部まで探す楽しみがこのエリアの醍醐味です。
ジブリの大倉庫:雨でも一日過ごせるメインエリア
「ジブリの大倉庫」は、パーク内で最も規模が大きく、入場時間指定のあるメインエリアです。所要時間の目安は2〜3時間。
見どころ
ジブリがいっぱい展:14作品の名場面を再現した巨大な展示室。まるでジブリの世界に迷い込んだような写真が撮れます
ネコバスルーム:小学生以下の子供が実際に体を使って遊べる遊具エリア。となりのトトロのネコバスをモチーフにしています(対象年齢に注意)
企画展示室:数か月ごとにテーマが変わる展示(2026年3月にリニューアル済み)
中央階段:約20万枚のタイルを敷いた、カラフルで写真映えするフォトスポット
「大倉庫だけでも見どころが多く、公開されている場面が多い。ここだけで写真がたくさん撮れる」
2026年7月8日からは、スタジオジブリの新作短編アニメーション『魔女の谷の夜』が大倉庫内で上映開始。公開初日には特別上映会・舞台挨拶も予定されており、タイミングが合えば見逃せないイベントです。
カフェでは、ジブリのキャラクターをイメージしたチョコレートケーキやミルクスタンドが人気。屋外バスの形をした休憩スポットもフォトジェニックです。
どんどこ森:トトロの世界で自然を満喫する
「どんどこ森」は、映画『となりのトトロ』の世界観を表現したエリアです。
サツキとメイの家
草壁家の生活様式を忠実に再現した一軒家。昭和30年代の家の中を、細部まで見学できる貴重な展示です。引き出しやタンスの中は実際に開けられるようになっており、当時の生活道具がそのまま入っています。1年ほどかけて「本物の家」として建てられました。
「時代設定に合わせた昭和の建築様式・生活様式まで踏まえて作られている。細部まで表現されたあの家を見るのが目的でも十分に価値がある」
裏山の散策
サツキとメイの家の裏手には、豊かな自然が広がる山道があります。頂上には巨大なトトロの木製オブジェ(ピアノ型の椅子とベンチが有名)があり、山を登った先でトトロに出会うという仕掛けです。小学生以下限定の「どんどこ堂」(駄菓子屋のような遊び場)もあります。
注意点:どんどこ森の裏山は坂・段差が多く、歩きやすい靴での訪問が推奨されます。

もののけの里:森の中にひっそりと佇む物語
比較的新しいエリア「もののけの里」は、映画『もののけ姫』の世界を表現しています。
巨大な猩々(しょうじょう)の石像、乙事主(おっことぬし)のモチーフになった遊び場、そして「タタラ場」を思わせる体験プログラム(別途有料)が用意されています。
五平餅を焼いて味わう体験プログラムもあり、単に見るだけでなく体験できるエリアとして評価が高いです。
「もののけ姫の作品世界をイメージした遊び場や、季節に合わせた体験プログラムがある」
魔女の谷:ハウルの城とキキの世界
2024年3月に開園した最も新しいエリアが「魔女の谷」です。ヨーロッパの街並みを再現し、『ハウルの動く城』『魔女の宅急便』の世界を融合させています。
ハウルの城
高さ約20mの巨大なハウルの城が敷地内に存在感を放っています。城の中に入ることもできる特別施設で(別途チケットが必要)、生き物のような外観と機械的な内部のギャップが見どころです。
オキノ邸(キキの家)
魔女キキが住む家をイメージした邸宅。オリジナルグッズを扱うケーキパン屋やクッキー専門店が併設されており、パンとお菓子の香りに包まれた散策が楽しめます。
魔女の家
ヨーロッパの街並みをイメージしたショップが集まる区画で、赏行機のオーニソプター(飛行装置)を模した写真スポットもあります。
2026年7月8日からの新展開:新作短編『魔女の谷の夜』の公開に合わせて、魔女の谷にある3つの特別施設(オキノ邸・ハウルの城・魔女の家)すべてを観覧できるようにチケット内容が拡充されました。これまで以上に魔女の谷を深く楽しめるようになっています。
正直な声も紹介します
コミュニティには、期待通りではなかったという声も一定数ありました。
「パークのために組んだスケジュールだったが、正直そこまでの内容ではなかった。一番良かったのはお土産屋さん」
「昨年の夏に行ったが、炎天下を歩くのはかなり体力を使った。あまり評判は良くなかった」
これは「ジブリパークが良くない」という意味ではなく、BGMも絶叫アトラクションもない、じっくり歩いて世界観を味わうタイプの施設だという前提を持たずに訪れると、期待とズレが生じやすいということです。事前に「歩く前提の公園」だと理解しておくことが、満足度を左右します。
効率よく回るためのコツ
朝一番の来園がおすすめ。パークは広く、エリア間の移動にも時間がかかるため、午前中に来て正解だったという声が多数
全エリアを1日で回るのは難しい。事前に優先エリアを決めておく
荷物はジブリの大倉庫近くのロッカーに預けて身軽に回るのがコミュニティで推奨されていた方法
夏場は日差しが強いため、水分補給と休憩を計画に入れる
まとめ:エリア別おすすめ度
エリア | おすすめな人 |
|---|---|
青春の丘 | 細部を探す楽しみが好きな人、『耳をすませば』ファン |
ジブリの大倉庫 | 初めて訪れる人、雨の日でも楽しみたい人 |
どんどこ森 | トトロファン、自然の中を歩くのが好きな人 |
もののけの里 | 体験型プログラムを楽しみたい人 |
魔女の谷 | ハウル・キキファン、建物内部までじっくり見たい人 |
次の記事では、チケットの取り方と名古屋からのアクセス方法を、コミュニティが実際に苦労した点も含めて詳しく解説します。
本記事はTelegramコミュニティ「日本についての雑談」(参加者1,700名超)のログ分析と、ジブリパーク公式サイト・現地ガイド情報をもとに作成しました。展示内容や営業状況は変更される可能性があるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。