
eSIMの基本的な選び方・プランの種類については、すでに別記事で詳しく解説しています。ただ、実際に使う段階になると、プラン選び以前の「そもそも設定できない」「購入できない」「必要な場面で使えない」といった、また別の種類のつまずきが出てきます。ここでは、コミュニティの実体験だけをもとに、そうした落とし穴を整理しました。
eSIM非対応の端末問題——中国版iPhoneとアダプター
まず前提として、すべてのiPhoneがeSIMに対応しているわけではありません。中国市場向けに販売された端末は、そもそもeSIM機能自体が搭載されていないことがあります。
「突然気づいたんですが、私のiPhone 15はeSIMに対応していません😭 チャットの皆さんに質問です。夫の携帯にAsia8のようなeSIMを繋いで、そこから私にインターネットを共有してもらう場合、何か落とし穴はありますか?」
「娘のiPhoneも同じような状況——eSIM非対応です、中国市場向けだったので。自分の携帯にeSIMを繋いで、そこから娘に共有しています」
この場合の現実的な対応策は2つあります。ひとつは、家族の別端末(eSIM対応)でテザリング共有する方法——ただし移動中に離れると電波が途切れるという制約があります(詳しくは後述)。もうひとつは、物理SIM→eSIM変換アダプターを使う方法です。
「Switch eSIM PROというeSIMアダプターを買いました」
ただし、こうしたアダプター選びには実際に悩んでいる人もいます。
「具体的にどのアダプターを買ったか覚えていますか?決められなくて。ネットのレビューがすごく賛否両論で」
eSIM非対応の端末を持っている場合は、渡航前に「テザリング共有」か「変換アダプター購入」のどちらで対応するかを決めておくと、現地で慌てずに済みます。
ロシアからeSIMアプリで購入できない問題
もうひとつ見落としがちなのが、購入段階でのアクセス制限です。
「今日Airaloアプリでeシムを買おうとしたら、『ロシア国内では利用できません』と表示されました。他に購入できる方法はありますか?」
コミュニティ内では、Trip.com経由のeSIMや、YeSIMのような別プロバイダーを使う人が多く見られました。
「Trip経由のeSIMは、日本で現地購入するより2〜3倍安いです」
普段使っているアプリがロシア国内から利用できるとは限らないため、渡航前に実際に購入画面まで進めて確認しておく、あるいは複数のプロバイダーを事前に候補として持っておくと安心です。
料金プランの不可解な逆転現象
プラン選びの段階で、直感に反する価格設定に戸惑う投稿もありました。
「誰か分かる方いますか?eSIMの総容量30GBを選ぶとき、20日間より30日間の方が、価格がなぜか少し安いんです。GBの量は増えていないのに」
さらに、同じ商品ページ内でも期間によって条件が変わることを指摘する投稿もあります。
「条件は同じとは限りません。Tripだと、同じ商品ページでもeSIMを選ぶ際に、最終的なプロバイダーやネットワークが異なることがあります。例えば30日間だと4G、20日間だと5Gだったりします」
購入前には、容量・日数だけでなく、実際に提供される通信規格(4G/5G)や最終的なキャリアまで確認すると、想定外の速度低下を避けられます。

日本の電話番号が必要になる場面
データ通信専用のeSIMだけで渡航すると、思わぬ場面で「日本の電話番号」を求められることがあります。ジブリパークのチケット購入での実例です。
「誰か助けてください、うっかりミスしてしまって、ジブリパークのチケットをどうにか買おうとしているんですが、確認画面で日本の電話番号を求められます。データ通信専用のSIMしか買っていません……助けて🙏」
タクシー配車アプリでも同様の壁が報告されています。
「アプリGOで、ロシアの電話番号だと登録できません。Uberも同様です。Didiでは住所選択ができません」
「私たちのDidiは、日本のeSIMに切り替えたら使えるようになりました。ロシアからでは住所を選べず、現地でしか選べませんでした」
チケット予約サイトや配車アプリの一部は、日本国内の電話番号または日本のSIM/eSIMでの通信を前提にしていることがあります。 渡航前にこうしたサービスを使う予定がある場合は、日本のeSIMに切り替えてから登録・予約する必要があることを念頭に置いておくとよさそうです。
家族・グループでのeSIMシェア、実際どうだった?
最後に、1つのeSIMを家族で共有する運用についての実例です。
「共有すること自体はまったく問題ありません。ただ、少し離れると信号が途切れることがあります——地下鉄に入ったりすると特に」
子供用の予備端末に個別でeSIMを入れる工夫も紹介されていました。
「ショッピングモールで別々の階に行くところを想像してください😳 子供には古い予備の携帯を持たせて、そこにeSIMを入れて自分自身で通信させました。少なくともはぐれずに済みました😄」
テザリング共有は手軽ですが、家族・グループが離れて行動する場面が多い旅程では、電波が途切れるリスクを想定しておくことが大切です。特に子供と一緒の旅行で、はぐれる可能性がある場面が多い場合は、予備端末に個別のeSIMを入れておく方が安心という声もありました。
チェックリスト
場面 | ポイント |
|---|---|
端末がeSIM非対応(中国版iPhone等) | 家族の端末からテザリング、または物理SIM→eSIM変換アダプターを検討 |
ロシアからeSIMアプリで購入できない | Trip.com・YeSIMなど、ロシアから購入可能なプロバイダーを事前に確認 |
プラン価格が逆転している | 期間だけでなく通信規格(4G/5G)・最終キャリアも確認してから比較 |
日本の電話番号が必要な場面がある | ジブリパーク等のチケット認証、タクシー配車アプリの現地登録に注意 |
家族でeSIMをシェアしたい | テザリング元と離れると電波が切れることを想定、必要なら予備端末に個別eSIM |
本記事はコミュニティの実体験に基づく情報提供を目的としています。アプリの利用制限・料金プラン・端末の対応状況は変更される場合があるため、購入前に各サービスの最新情報をご確認ください。